FeliCa IDmとは?

IDmは、FeliCaのICチップ製造時に、ICチップに記録され書き換えができない固有のID番号である。IDmは8byte(16桁)の数字で、トレーサビリティと個体識別を目的としてソニーが製造するICチップに書き込まれ同じ番号が流通しないようにソニーが管理をおこなっている。編集は不可能であり比較的簡単に利用できることから、応用範囲が広く、このID番号を使ったアプリケーション・システムが広く普及している。

近年FeliCaの上位規格NFCで簡単に読み取ることが可能となっている。NFCでもこのIDmを簡単にリードできるためIDmを利用したアプリケーションが広がっている。一方、ソニーは、高いセキュリティが必要とされるサービスについてはこのIDmのみに依存しないよう推奨しており、高いセキュリティ利用にはFeliCaの暗号領域を利用したり、Mifareを利用して高セキュリティを実現する場合は内部の暗号鍵エリアでの読み書きなどが使用されている。公共の電子マネーサービスではこのIDmやUIDは利用されていない。IDmと混同しがちな番号の中には、サービスのID番号(Edy番号など)や携帯電話のPIN番号、各会社向けに発行されたシステムコードなどIDチップの中に格納されている各種番号が存在する。なおEdyやSuiCaなどのFeliCaカードやおサイフケータイもこのIDmを保有しており読み取ることができる。

 

【IDmを利用したアプリケーション・利用用途】

【固有IDの利用方法・活用方法】

カードのIDを読み取り、そのIDをデータベース側の情報とひもづけ、会員情報や社員情報、読み取り日時、ポイント管理などを行っているケースが多い。

最近ではNFCリーダライタを使ってFeliCaとMifareカードの両方のIDに対応したシステムが利用されている。(UIDとは、Mifareカードの固有ID番号である。)

日本国内には多くの社員証・非接触ICカード(FeliCaカード)のシステムがこれらIDmを利用した運用を行っており、このIDm運用に適した安価なFeliCa NFC IDmカードなども紹介されている。(FeliCaの製品一覧表と比較、データシートなど)

 

【ID番号(FeliCaのIDmや、MifareのUID)の取得方法】 

ソニー製FeliCaSDKの利用(十万円から数百万円程度)(Mifareの利用には別途NFCオプションの購入とサブライセンス購入が必要)から、安価なNFC開発スタートキット(数万円台)まで各種ソフトウェア開発キットで、これらのIDmやUIDの取得が可能となっている。

  

Orange Easy API(非商用版/商用版)

FeliCaのIDmやMifareのUIDを取得できるAPI(DLL)を提供しており、VC++やVC#、VB.NETなどの利用サンプルコード、関数リファレンスを公開している。

 

【IDmの運用に安価なFeliCa非接触ICカード】

低価格/暗号機能を最小限にとどめ低機能化、大量生産により圧倒的な低価格を実現。コストダウン用途。FeliCaソリューションの費用対効果改善。

互換性/既存のFeliCaリーダライタやNFCリーダライタを利用して、FeliCaの固有ID(IDm)を読み取ることが可能です。

製品カタログ・データシート/FeliCa非接触ICカード データシート

オプション/カード面への印刷・会員カード・社員証、ICチップ・Mifareチップへの変更、データ入力、エンコード、フォーマッティング、シリアル番号、カスタム加工、ICタグ加工各種オプションサービス

お問合せ 価格やFeliCa製品については株式会社オレンジタグス

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