PC/SCとは?
PC/SC (Personal Computer/Smart Card)は、Windows環境でICカードを利用するための標準アプリケーションインターフェイス仕様である。
Microsoftは、ICカードを認識するアプリケーション開発するための、デバイスに依存しないAPIを提供している。ICカードおよびリーダライタとコンピュータの標準インターフェイスモデルがあれば、メーカーが異なっても、カードとリーダライタ間の相互運用が可能となる。デバイスに依存しない API があれば、アプリケーション開発者は、現在の実装と将来の実装の相違を気にする必要がなくなる。また、デバイスに依存しない API により、ハードウェアが変更されてもアプリケーションを使用できるため、ソフトウェアの開発費用を削減できる。
SDKを購入せずにMicrosoft社が無償で提供する標準インターフェース仕様PC/SC APIを利用すれば、サブライセンスフィー等の追加費用も不要。
PC/SCの仕様は大きく分けると、ICカード、リーダライタ、カードリソースを管理するリソースマネージャ、カードを操作するアプリケーションの4つ。これらの各層間でのインタフェースを定義することで、ICカード、リーダライタ、アプリケーションの組み合わせをできるだけ意識せずにシステムを構築できるようにすることがPS/SCの狙いである。この仕様は接触型ICカードリーダ・ライタ用のドライバインタフェースとして、国際標準規格であるISO7816に準拠しており、GSMやEMVの仕様と互換性があることから、業界で広く支持されており、事実上の標準規格となっている。
最近、PC/SC対応のリーダライタや、ソフトウェア開発スタートキットが株式会社オレンジタグスより発売されている。PC/SC APIサンプルコードやVisual Studioでの開発環境、WindowsSDKのサンプルコード、取扱説明書が付属されている。
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